旅する古本屋

自宅で眠っている本たちに光を 〜感想と共有〜

中国語を学ぶ

今回のエッセイの中にも作者が台湾に行って

日本語学習の本を買った話がある。

この本に収められている29種類のエッセイの中で

一番好きな話、これに影響を受けて

台湾に旅行に行った際は本屋で日本語学習の本を探した

 

残念ながら取り上げられていた会話集のような

秀逸なものは見当たらなかったが、

分厚い日本語の教科書の中に

「日本人に話してみよう、ジョーク集」といったコラムがあり

「土器がどっきり」

「電話にでんわ」

「カエルが帰る」

といったダジャレが載っていた

「土器がドッキリ」は新鮮だったのでメモをした。

 

本の感想:視点を変えればどんな旅でも大冒険

 

だれの墓だ

元々、旅行が好き(コロナの関係でここ1年全く行けていないが)で

その目的の多くは、神社仏閣、城郭、そして古墳だ

 

余裕があれば事前学習した上で行くが、

時間の都合上、知識を現地調達することも多い

ただしこれは神社仏閣や城郭の場合、

隣に博物館やガイドの人がいる場合に限る

 

こと古墳にいたっては

申し訳ない程度に看板があるだけ…

詳しい説明がない場合が多い、あったとしても

「◯◯地方の豪族と思われる

「◯◯天皇言われている」と曖昧なことが非常に多い

なにも調べずに行くと

ハイキングに来ただけの人になってしまう

 

これだけ立派に、権力の象徴として作らせた古墳に

誰が入っていたかがわからないってのも不思議な話

もちろん埋葬されたときは骨や遺品も残っているだろうし

当時から、わたしが訪れるまでの間に

いろんなトラブルがあって「〜と思われる」に

なってしまったんだろうけど

 

結論:自分のものには名前を書こう

 

 

 

ゆでたまごは美味しい

学生時代に某喫茶店でアルバイトをしていた

毎日のようにゆで卵を茹ででいたので

茹で時間、剥くタイミングは我ながら完璧

今では数少ない得意料理の一つです

 

さて主人公唯はすごい

母親違いの弟二人と父親の4人暮らし

グレてもおかしくない環境でも、冷静に長女をしっかり担っている

 

唯が母親代わりではなく、あくまで姉、

小学校5年生として描かれているところも好きなところ

 

児童書だからサクサク読める、ゆで卵が食べたくなる1冊です

 

 

 

愛読書は辞書

 

なんていうと嘘くさいけど

クリスマスプレゼントは新明解国語辞典でした

子どもの頃もあまり

外で走り回って遊ぶタイプじゃなくて

国語辞典は1人遊びに丁度いいアイテム

第5版と第6版で言葉の説明が

異なる単語を見つけては書き出す

という遊びが一時期のマイブームでした。

 

 

新明解の面白さ、というかどこか小説的な

説明文は、割と有名で

ググると面白いものが出てくるので是非

それを自分で探すのもまた楽しいんだけど

 

 

 

ロマンとはなにか

少しお硬いタイトルになってしまったけれど

本のテーマはまさにこれ、「ロマンとは何か」

 

こちらの本はシリーズもので、主人公は青年(名前あるのかな…)とパンダ

 

今回は新キャラとしてペンギンが登場する

 

ペンギンは可愛い、パンダも可愛い

この本に出てくるペンギンもパンダも、ものすごく可愛い、けど発言はとにかく冷静

 

 

ふと中学生のころを思い出した

 

 

中学生のとき、同じクラスにものすごーーく可愛い友だちがいた

スカートの長さも、髪の色も、ださい靴下も、全部一緒なのに

なぜか、なんだかキラキラしていた。

新学期、明らかに目立っていた彼女、なんとか仲良くなれないか

教室の席は名簿順、わたしは「か行」、彼女も「か行」であることを願った

 

彼女は「な行」だった

気が小さかったわたしは「な行」の席まで話しかけに行けなかった

 

 

彼女は「可愛いのに気が強いね」だとか、「可愛いのに賢いね」とよく言われていた、

それは本人の前で言われているときもあったし、

影でこそこそ言われているときもあった

 

「のに」っておかしいよね〜って彼女は笑って話してたけど

わたしだって、ずっと思っていたけれど、なにも言えなかったし

 

言えなかったわたしと、彼女がそこまで仲良くなることもなく

違う高校に進学して、それ以降連絡を取ることはない

 

 

なにが言いたいって

この本に出てくるパンダは、可愛いし、冷静沈着

この本に出て行くるペンギンは、可愛いし、いいやつ

です。